2024.7.13
小学校受験において、早生まれが不利かどうかと気にする保護者の方は多いと思います。心身ともに成長が著しい幼児期は、数か月の差が大きく見えてしまいますよね。
小学校受験は毎年秋ごろに実施され、早生まれの子は5歳のうちに受験に臨むことになります。春に生まれた子は6歳になってから約半年たっているため、この差というのは小さくないでしょう。この月齢の差が、「早生まれは小学校受験に不利」と言われる要因となっています。
もちろん月齢の差によって、心身の成長度合いは異なります。しかし、どのような点に能力差が出てしまうのか、どのような対策をおこなえばいいのかを理解していれば、早生まれの子も小学校受験で不利になることはありません。
本記事では、早生まれによって能力差が出てしまう要素や対策方法について詳しく解説します。
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早生まれの子供が小学校受験で不利とされる主な理由は、月齢の差です。4月生まれと3月生まれの子には、月齢で言うと約1年の差があります。心身ともに成長が著しい幼児期において、この約1年の差は非常に大きいものです。もちろん、月齢が低いからといって能力的に未成熟とは言い切れませんが、少なからず運動能力や物事の理解力に差は発生してしまうでしょう。
小学校によっては、月齢の成長差を考慮して入学者を選考するケースもありますが、これは少数派です。入学試験や選考において、月齢を直接的に考慮する場合と、そうでない場合があります。
月齢を考慮して選考をおこなっている小学校は首都圏が多く、これらの対応によって早生まれでも不利になることはありませんが、全体としてはまだ少数派です。そのため、受験する小学校を決める際、「月齢を考慮しているかどうか」と絞り込むのは少し危険かもしれません。
幼児期は心身ともに急速に成長する時期であり、わずか数か月の月齢の差でも大きな差異が見られます。もちろん個人差はありますが、やはり早生まれであることによって多少の能力差は発生してしまうでしょう。主に以下の点で能力差が発生することが考えられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
一番差が出やすいのが言語能力です。早生まれの子どもは、まだ語彙も乏しい傾向にあり、自分の伝えたいことがなかなか表現できません。また、人は話す際に言葉を頭の中で組み立ててから発しますが、早生まれの子は言葉を頭の中で組み立てて話すことに慣れていません。そのため、会話が成立するのに時間がかかってしまいます。
言語能力に関しては、多くの人とコミュニケーションをとったり、さまざまな言葉に触れたりすることでおのずと身についてくるものです。言葉に触れる機会を増やしてあげるようにしてあげるとよいでしょう。
一般的に早生まれの子どもは、まだイメージした通りに手や指を動かすことができません。特に指先の緻密な動きは難しく、なにかを作ったり、絵をかいたりするのも上手くできないことが多いです。
しかし、手先の器用さは慣れによって培われていくものなので心配ありません。手や指の使い方、力の入れ方などを知っていけば、比較的早く能力差は解消されるでしょう。
早生まれの子は、まだまだ頭の中で物事の整理がつきません。そのため考えて行動することが難しく、集団行動でもやや行動が遅い傾向にあります。また、自分優位な傾向が強く、相手や周りのことを考えた行動も難しいでしょう。
とはいえ、5〜6歳の子どもはほとんどが自分優位であるため、それほど心配しなくてもよいでしょう。多くの人と関わったり、周りの人たちと日常を過ごしていくことで、徐々に考えて行動する力が培われていきます。
早生まれによって能力差が出てしまう要素を知ると、「やはり早生まれは不利なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、これらの能力差は対策によって埋めることが可能です。以下のポイントを押さえて対策してみましょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
家庭でも日ごろから言語コミュニケーションをとることで、子どもの言語能力を高めることができるでしょう。最初は言葉を組み立てて話すことが難しく、会話が成立するのに時間がかかるかもしれません。
しかし、きちんと子どもの話に耳を傾けてあげたり、さまざまなお話を聞かせてあげたりすることで、しっかりと言葉のキャッチボールができるようになります。言葉のキャッチボールができるようになってくると、子どもも会話を楽しめるようになってきて、さらに言語能力がアップするきっかけになるでしょう。
手先の器用さは慣れによって培われていくものです。そのため、子どもとの遊びの時間に手の遊びを取り入れて、トレーニングをおこなうとよいでしょう。たとえば、指を折り曲げながら「1、2、3、4…」と数を数えたり、小指から数えてみたりなど、さまざまな手や指の使い方をおこなってみてください。手先のトレーニングにもなりますし、頭で考えたことが行動としておこなえるかのトレーニングにもなりますので、非常に効果的です。
絵本や工作などは、子どもたちの能力を非常に高めてくれます。
絵本は、言語能力や想像力などを発達させるためにかなり効果的です。多くの言葉に触れたり、日常で使う以上の語彙を吸収できたりするので、自分の想いをしっかりと人に伝えることができるようになっていくでしょう。
工作は手先の器用さを発達させるためにかなり効果的です。また、自分の考えを形にできるので、考えて行動する力も身につきます。上手くできなかったとしても、「どのようにすればさらに上手にできるだろう」と考えるきっかけにもなるでしょう。
「早生まれは小学校受験に不利」と言われていることで、不安になってしまう保護者も多いかと思います。しかし、一番重要なのは子どもに対する保護者の関わり方です。関わり方次第では、子どもたちを苦しませてしまうおそれもあります。ここからは早生まれの子の小学校受験で注意することについて解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
小学校受験は多くのプレッシャーがあります。そのため、「周りの子たちはできているのにうちの子はできていない…」と周りの基準に振り回されてしまうこともあるでしょう。しかし、子供の成長には個人差があるため、周りと比べる必要はありません。
会話がスムーズにできるようになったり、もの作りが上手にできるようになったりなど、依然できなかったことができるようになることはそれだけですごいことです。「受験のため」といった考えではなく、純粋にわが子の成長を喜びましょう。
「足りていない力を補うために」といった考えで何かをさせるのではなく、子どもと一緒に楽しみながらいろんな体験をしてみましょう。
子どもは非常に好奇心旺盛です。危険なことはこちらから止めてあげる必要がありますが、そうでない限りは自由にやらせてあげるとよいでしょう。日常の中で多くの体験をさせて色んな刺激を感じさせてあげてください。そうすることで、子どもは自らで能力を開花させていきます。好奇心を尊重して、暖かく見守ってあげましょう。
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本記事では、早生まれによって能力差が出てしまう要素やその対策について説明しました。
一般的に「早生まれは小学校受験に不利」とされていますが、能力を伸ばす対策をおこなうことで十分に対処可能です。保護者のなかには周りの子どもと能力差を感じて不安になってしまう方もいるかもしれませんが、大切なのは子どもの可能性を信じて見守ることです。子どもたちのペースを尊重し、成長を喜びながら小学校受験に取り組みましょう。
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