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幼児教育にはどんな種類がある?世界で実践されている10の例を紹介

2026.2.10

子どもの成長を支える幼児教育には、さまざまな考え方や方法があります。

幼児期は、知識を詰め込むよりも「どう学び、どう生きるか」の基礎をつくる大切な時期です。そのため、どの教育法を選ぶかによって、育まれる力や子どもの個性の伸び方が大きく変わります。

一口に「幼児教育」といっても、芸術や感性を重視するもの、論理的思考を育てるもの、自立心や協調性を中心に据えるものなど、方向性は多岐にわたります。家庭の価値観や子どもの性格に合わせて教育法を選ぶことで、より自然な形で学びへの意欲を引き出せるでしょう。

この記事では、世界各国で実践されている代表的な幼児教育法を10種類紹介します。教育法ごとの特徴や育てたい力の違いを理解し「わが子に合った学び方」を見つけるための参考にしてください。

幼児教育法には多様な種類がある

幼児教育法とは、乳幼児期における発達を支援し、子どもの可能性を最大限に引き出すための教育的アプローチを指します。単に知識を教えるのではなく、思考力・感性・社会性などをバランスよく育てることが目的です。

この時期は脳の発達が著しく、経験や環境の影響を大きく受けるため、教育法の選択が子どもの将来に大きな影響を与えるといわれています。

近年は「早期教育」よりも「主体的に学ぶ力」を育てる方向に注目が集まっており、子どもが自ら考え、発見し、行動するプロセスを重視する教育法が増えています。幼児教育法は単なる学習法ではなく、人格形成や生涯学習の土台をつくる教育体系といえるでしょう。

幼児教育法が多様化しているのは、教育観や価値観、発達理論の違いによるものです。

たとえば、「自由と創造性」を重んじる教育法もあれば、「規律と自立心」を重視する教育法もあります。いずれも目的は「子どもの成長を支えること」ですが、重視する力や育て方の方向性が異なるのです。

家庭の教育方針や子どもの性格に合う教育法を選ぶことで、学びへの意欲や安心感を育むことができます。したがって「どの教育法が正解か」ではなく、「どの教育法がわが子に合うか」という視点で選ぶことが重要です。

代表的な幼児教育法10選

幼児教育法にはさまざまな種類があります。ここでは、代表的な幼児教育法を10個紹介します。

STEAM教育

STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の5分野を横断的に学ぶ教育法です。

特徴は、知識の暗記ではなく、観察・実験・創作を通して「自ら課題を見つけ、解決する力」を育てる点にあります。たとえばブロック遊びを通じて構造を学んだり、絵画を通して表現力を高めたりと、学びと遊びが一体化しています。

STEAM教育は、テクノロジーが進化する社会で必要とされる「論理的思考力」と「創造力」を同時に育てられるのが魅力です。小学校以降の学びにもスムーズに移行できる教育法といえるでしょう。

シュタイナー教育

シュタイナー教育は、オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法で、「芸術・感性・自由な意思の育成」を目的としています。子どもの発達段階に応じて、心と体の調和を重んじる点が特徴です。絵画・音楽・手仕事・自然体験などを通して、五感と創造力を育みます。

テストや競争を避け、子ども一人ひとりのペースを尊重するため、穏やかな環境でのびのびと育つ子が多い傾向にあります。知識の習得よりも「人としての成熟」を重視するため、感受性が豊かで思いやりのある人格形成を目指す家庭に適しているでしょう。

レッジョ・エミリア教育

レッジョ・エミリア教育は、イタリア北部のレッジョ・エミリア市で生まれた教育法です。「子どもは100の言葉をもつ」という理念のもと、子どもが自らの興味や疑問を表現しながら学ぶ環境を整えます。教師は「教える人」ではなく「伴走者」として、子どもの発見を支援する立場に立つのが特徴です。

共同制作や対話を通じて他者と協力する力が育つため、社会性や思考力の発達にもつながります。創造的な活動を通して自分の考えを表現する力を伸ばしたい家庭におすすめの教育法です。

ピラミッドメソッド

ピラミッドメソッドは、オランダで開発された教育法で、「自ら考え、学びを広げる力」を育てることを目的としています。

発達心理学や教育心理学に基づき、観察・実験・対話などを通して探究心を育てます。大人が一方的に教えるのではなく、子どもが「なぜ?」と感じる瞬間を大切にする点が特徴です。

この教育法では、教室全体を一つの学習コミュニティとして捉え、教師・子ども・保護者が協働して学びを進めます。思考力や表現力を育てたい家庭に適しているといえるでしょう。

ドーマンメソッド

ドーマンメソッドは、アメリカの脳科学者グレン・ドーマンが提唱した教育法です。

脳の発達が最も活発な幼児期に、視覚・聴覚・運動などの多角的な刺激を与えることで潜在能力を引き出すことを目指します。カードや運動プログラムを用い、右脳の情報処理能力を高める点が特徴です。

早期教育の代表的な手法として知られていますが、単なる「詰め込み」ではなく、親子の信頼関係の中で楽しく行うことが重視されます。家庭でも取り入れやすい教育法の一つです。

フレーベル教育

フレーベル教育は、世界で初めて「幼稚園」を創設したフリードリヒ・フレーベルによって提唱されました。「遊びは学びの基礎である」という考え方に基づき、積み木や歌、手遊びを通して子どもの想像力や協調性を育てます。

フレーベルは、遊びを通して子どもが自然や社会と関わる力を身につけることを重視しました。現代の幼児教育の原型ともいえる教育法であり、多くの園でその理念が受け継がれています。遊びを通して学びを育てたい家庭に適しています。

イエナプラン教育

イエナプラン教育は、ドイツの教育学者ペーター・ペーターゼンによって提唱され、オランダで広く発展しました。「対話・遊び・仕事・行事」の4つの活動を柱に、子どもが社会の中で生きる力を育むことを目的としています。

年齢の異なる子どもが一緒に学ぶ「異年齢グループ学習」が特徴で、協調性やリーダーシップが自然に育ちます。個性を尊重しながらも、他者との関わりを大切にする点が評価されており、チームワークを重視する家庭におすすめです。

七田式教育

七田式教育は、日本の教育家・七田眞氏が提唱した右脳教育法です。

心と能力を同時に育む教育法で、記憶力・創造力・直感力を高めるプログラムを展開しています。特に「ほめて、認めて、愛して、育てる」という4つの柱は、七田式の根幹をなす考え方です。

学力だけでなく、情緒や人間性を重視するため、学びに前向きでバランスの取れた子どもに育ちやすいといわれています。親子の信頼関係を大切にしたい家庭に適しています。

ヨコミネ式教育法

ヨコミネ式教育法は、「自立する力」を育てることを目的とした教育法です。「すべての子どもは天才である」という理念のもと、できる喜びを原動力に、心・体・知・感性をバランスよく伸ばします。

子ども同士の競い合いを通して「自分もできるようになりたい」という意欲を引き出す仕組みが特徴です。単なる早期教育ではなく、挑戦と達成を積み重ねる中で自信と自立心を育てます。主体性を重んじる家庭に適しているといえるでしょう。

自分の子に合う幼児教育法を探してみよう

幼児教育法は、「どれが優れているか」ではなく「どれが子どもに合うか」で選ぶことが大切です。

自由や探究を重視する家庭にはレッジョ・エミリアやピラミッドメソッド、論理的思考を育てたい場合はSTEAM教育、感性や情緒を育てたい場合はシュタイナー教育が適しています。

一方で、明確な成果や自立を重んじる家庭には、ヨコミネ式や七田式教育が向いています複数の教育法を組み合わせ、家庭の方針に合った形で実践するのも良い方法です。

さまざまな教育法を理解し、実際に体験会や見学を通じて子どもに合う環境を探してみてください。幼児期の学びは一生の基盤となります。今の一歩が、子どもの未来を大きく広げるきっかけになるでしょう。

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