2024.12.15
慶應義塾横浜初等部とは、神奈川県横浜市青葉区にある私立小学校です。首都圏にある私立小学校のなかでも非常に難関と言われており、志願者も多いためかなり倍率は高くなっています。
非常に競争率の高い慶應義塾横浜初等部ですが、今まで合格してきた子どもたちの傾向から、合格しやすい子どもにはいくつか特徴があるようです。これから受験に臨むご家庭は、合格する子の特徴を参考にして、我が子と一緒に十分な受験対策をおこなう必要があるでしょう。
本記事では、慶應義塾横浜初等部の試験の詳細や受かる子たちの特徴、合格するためにやっておくべきことについて解説します。受験を検討している家庭の親御さんは、ぜひ参考になさってみてくださいね。
慶應義塾横浜初等部は、神奈川県横浜市青葉区にある私立小学校です。慶應義塾幼稚舎と並び、慶應義塾大学の基本理念に基づいた小中高大一貫教育の小学校となっています。
卒業後は基本的に、部長の推薦により慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部に進学します。湘南藤沢中等部・高等部でとても質の高い学習を行いながら、将来的に慶應義塾大学・大学院への進学を目指せるため、とても人気の高い私立小学校です。
慶應義塾横浜初等部は、首都圏にある私立小学校のなかでもとくに難関校といわれており、さらに志願者も非常に多いです。2024年度の入学試験の結果は以下のようになっています。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 804人 | 625人 | 1,429人 |
最終合格者数 | 66人 | 42人 | 108人 |
※参照:募集概要|慶應義塾横浜初等部
このデータから、2024年度の倍率は約13.2倍となります。この数値は「お受験情報 首都圏版」の調べによると、首都圏私立小学校の志願者倍率ランキングで1位です。慶應義塾横浜初等部は、非常に競争率の高い私立小学校といえます。
慶應義塾横浜初等部の入学試験内容は、非公開となっており情報がありませんでした。公式ホームページの「募集要項」を確認すると、受験希望者向けに「1年生募集要項」が販売されるため、こちらを購入することで入学試験の内容が確認できるようです。
ただ、インターネット上には入学試験の情報が記載されているサイトもあり、その情報によると一次試験が一般教養のペーパーテスト、二次試験が運動テストや制作テスト、集団テストなどがおこなわれるとのことです。
難関かつ競争率の高い慶應義塾横浜初等部ですが、合格する子たちにはいくつか特徴や傾向があるようです。もちろんその特徴や傾向をおさえているから合格できるというわけではないですが、受かる子の特徴をもとにして受験の対策をおこなったり、子どもへの関わり方を工夫してみたりすることは非常に効果的でしょう。
ここからは慶應義塾横浜初等部に受かる子の特徴を5つ解説します。
慶應義塾横浜初等部の合格には、学習を継続的におこなえることがかなり重要です。「受験なんだから学習をするのは当たり前」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、慶應義塾横浜初等部の場合はさらに必要になるということです。
慶應義塾横浜初等部のペーパーテストは非常に難しく、しっかりと学習・対策をおこなう必要があります。また、入学してからもレベルの高い環境で学習を実施していくので、日頃から学習を習慣づけておくことが必要となるでしょう。
単純なことではありますが、やはり継続的に学習に取り組める力はとても重要です。入学試験に向けてコツコツと学習を積み上げられたり、対策をおこなえたりすることで合格の確率は上がるでしょう。また、継続的に学習に取り組んで受験に臨めば、「あれだけやったんだから大丈夫」と本人の自信にもつながるはずです。
さまざまなことに関心を持って取り組める子も受かりやすいでしょう。
先ほども触れましたが、慶應義塾横浜初等部の入学試験は一般教養のペーパーテストだけではなく、二次試験で運動テストや集団テスト、創作テストなどが実施されます。そのためただペーパーテストの対策をするだけでなく、運動や工作、人との関わり方などさまざまなことに取り組んでおく必要があります。
しかし、これらは嫌々やっても能力が身につくものではないため、関心を持って楽しみながら取り組むことが重要です。そのため、関心を持って取り組める子は着実に自分の能力として身につき、受験合格へとつながるでしょう。
慶應義塾横浜初等部の集団テストや創作テストでは、試験官から子どもへの問いかけをすることもあります。たとえば、創作テストの時に「これをなんで作ろうと思ったの?」といったような子どもの気持ちを確認するような問いかけがおこなわれます。この時に自分の気持ちや想いを伝えられるかどうかが合否に大きく影響してくるでしょう。
そのため、普段から自分の気持ちや想いをしっかりと伝えられる子は受かりやすいです。親御さんは日頃から子どもとのコミュニケーションを大切にし、自分の気持ちや想いを伝えられるようにトレーニングしておきましょう。
試験はもちろん結果も重要ですが、子どもの「取り組み姿勢」もかなり重要です。試験官は子どもの個性もチェックしているので、ひたむきに取り組むことでその姿勢が評価されます。そのため物事に全力で取り組める子は合格しやすいでしょう。
子どもの全力の取り組み姿勢は、試験だけで発揮できるものではありません。常日頃の物事の取り組み方や生活から出てくるものです。無理にやらせることはよくないですが、子どもが興味を持っていることや関心の高いことなどで「全力で取り組む」という体験をさせてあげましょう。
慶應義塾横浜初等部の試験では集団テストもおこなわれ、他の受験生との関わり方がチェックされます。他の受験生と仲良くできるか、周りのことを考えて行動できているかなどみられるので、人と関わることが好きな子は合格しやすいでしょう。
人との関わり方は、日常での人の関わり方がそのままでます。親御さんは常日頃から子どもとコミュニケーションをとり、人と関わるうえで大切にすることを教えてあげるようにしてください。
慶應義塾横浜初等部に受かりやすい子どもには特徴があります。受験に臨むご家庭は、受かりやすい子の特徴を参考にして、我が子と一緒に十分な受験対策をおこなうとよいでしょう。ここからは、慶應義塾横浜初等部に合格するためにやっておくべきことを3つ紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
学習は慶應義塾横浜初等部の試験の傾向を考えて実施することが大切です。
どのような問題が出題されるのか過去問や問題集を解いて、さまざまな問題に慣れておきましょう。ただし、初めから過去問を解くと難しく、子どもがやる気をなくしてしまうおそれもあります。過去問が難しい場合は、書店で販売されている小学校受験用問題集を活用するのもよいでしょう。
もしも家庭学習が難しければ、小学校受験専門の幼児教室を活用するのがおすすめです。小学校受験を見据えた学習サポートはもちろん、学習習慣づくりのサポートや受験合格につなげるための計画立案などもおこなってくれます。
また、受験専門の幼児教室は、さまざまな小学校の試験の傾向を把握しています。慶應義塾横浜初等部の受験に向けた学習をしようと思っても、「どんなことを重点的にすればいいの?」と不安になることもあるかもしれません。しかし、幼児教室は受験のプロなので、多くの情報から試験の傾向を把握しています。信頼できる情報から受験の対策ができるので、ぜひ活用してみましょう。
制作テストに向けて、お絵描きや工作もおこなっておきましょう。
制作テストは制作したものの完成度も大切ですが、自分の考えをどれだけ表現できているかという点も大切です。子ども自身の楽しむ気持ちを第一にして、子どもと一緒に取り組んであげるとよいでしょう。そのなかで「なんでこの絵を描いたの?」「何度これを作ろうと思ったの?」と問いかけをしてあげてください。子どもの気持ちを聞いてあげて、「じゃあこうするともっとよくなりそうだね!」など伝えてあげると、さらに想像力が豊かになっていくでしょう。
家庭でボール遊びやかけっこなどの運動をしておくと、運動テストの対策になるでしょう。
ただ、運動テストはただ運動能力が高ければいいというわけではなく、「基本的な動きができているか」「指示に対して適切に動けているか」などさまざまな要素が重要となります。そのため、ボール遊びやボール投げ、かけっこなど、子どもと一緒にいろいろな運動をしておきましょう。
本記事では、慶應義塾横浜初等部の試験の詳細や受かる子たちの特徴、合格するためにやっておくべきことについて解説しました。慶應義塾横浜初等部は難関かつ競争率が高いですが、受かりやすい子どもにはさまざまな特徴があります。受かる子の特徴をもとにして受験の対策をおこなったり、子どもへの関わり方を工夫してみたりすることは非常に効果的といえるでしょう。優秀な学校なので受験対策はかんたんではありませんが、家庭内での取り組みを充実させて受験に臨みましょう。