2024.8.19
今までは一部の特別な家庭が取り組むイメージがあった小学校や中学校の受験ですが、近年では一般的な家庭でも受験をすることが増えてきました。しかし、これから受験に取り組んでみようと思っている家庭のなかには「小学校受験か中学校受験かどっちがいいの?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか?
小学校・中学校受験にはそれぞれ特徴があり、特徴を理解したうえでどちらにするか決めていくことが重要です。また、子どもの特性や性格、家庭の環境など、さまざまな要素を考慮することも必要となるでしょう。
本記事では、小学校受験と中学校受験のメリット・デメリットや、どっちがおすすめかについて解説します。
近年では、小学校・中学校受験の両方とも需要が高まってきており、特に首都圏を中心に増加しています。早い段階からよい学習環境に触れさせ、その後の人生の選択肢を増やすために受験をさせる家庭が多くなっているようです。しかし、「小学校受験か中学校受験かどっちがいいの?」と悩まれる家庭も少なくありません。
結論から言うと、どっちが正解かというものではありません。どちらの受験にもそれぞれ特徴があります。その特徴や子どもの特性・性格、家庭の環境、どんな環境で子どもを育てたいかなど、さまざまな点を考慮したうえでどちらにするか決めていくことが重要です。そのため、まずは両方の受験への理解を深めたり、自分の子どもの特性・性格の理解を深めたり、どちらを選択するか決めていくための要素を把握することが大切だといえるでしょう。
ここからは小学校受験のメリット・デメリットについて解説していきます。
◆メリット
◆デメリット
それぞれ詳しく解説します。
受験する小学校が一貫校の場合、大学までエスカレーター式に進学できる可能性があります。そのため、学力が高い中学校や高校などの「学力重視の受験」が必要ありません。一定の成績や条件を満たす必要があることが多いですが、外部から受験するよりも難易度は低いため、子どもにとっても家庭にとっても負担が少なくなるでしょう。
学習環境を整えられるのも魅力的な点です。小学生という早い段階でよい学習環境に触れることで、高い知力が身についたり、学習習慣が身についたりします。よい学習環境の小学校で学ぶことで、その後の人生についてもさまざまな将来を模索できるでしょう。
通学する小学校によっては、通学がかなり大変になる可能性もあります。私立小学校だと都心部にある学校も多く、場合によっては車での送迎が必要になるかもしれません。また、電車で通学させるケースも多いですが、小さいころから子どもだけで電車通学させるのは少し不安になってしまいます。小学校の最寄り駅までの定期も購入する必要があり、通学が家庭の負担になってしまうおそれがあることは理解しておきましょう。
小学校受験に取り組む際には、学習のサポートがかなり必要になります。4〜5歳はまだまだ学習習慣が身についておらず、どのように学習をしていけばいいかもわかっていません。そのため、お父さん・お母さんが、学習のスケジュールを決めてあげたり、家庭学習を見てあげたりなど、十分なサポートをしてあげることが重要です。
ここからは中学校受験のメリット・デメリットについて解説していきます。
◆メリット
◆デメリット
それぞれ詳しく解説します。
小学校受験をする子どもよりは年齢も重ねているため、中学校受験の方が親のやることは少ない傾向にあります。もちろん受験に関してのサポートは必要ですが、家庭学習を見てあげる手間や、子どもにつきっきりで何かしてあげる手間などは少ないでしょう。
12歳の子どもとなると、自分の想いや考えを伝えられるようになっています。そのため、どんな環境に身を置きたいか、どんなことを学んでみたいかなど、想いや考えを尊重したうえで学校を決めていけるでしょう。
中学校受験は「学力重視の受験」の傾向があります。そのため、長い学習時間が必要となるケースも多く、子どもがストレスやプレッシャーを感じることも少なくありません。無理をさせて疲弊したり、身体を壊してしまったりするのは避けるようにしましょう。
中学校受験は質の高い学習をおこなう必要があるため、家庭によっては学習塾に通わせる場合もあります。塾の授業スタイルにもよるので一概には言えませんが、小学校受験専門の塾より中学校受験専門の塾の方が費用がかかる傾向にあります。特に、マンツーマンの指導をするような塾だと高額な費用が必要となるでしょう。
小学校受験・中学校受験にはそれぞれ特徴がありますが、それらを把握したうえで「どっちが自分の家庭にあっているのか?」を考えていくことが重要です。しかし、「どっちがあっているのか分からない」という方は、小学校受験・中学校受験がおすすめの家庭の特徴をそれぞれ解説するので、ぜひ参考になさってみてください。
小学校受験がおすすめの家庭は以下の通りです。
学習習慣を早い段階で整えてあげたい、将来を考えたうえでよい学校で学ばせたいなど、両親が持っている子育ての価値観を大切にしたい家庭は小学校受験がおすすめです。
4〜5歳はまだまだ学習習慣が身についていなかったり、学習の仕方が分からなかったりしますが、「できる限り家庭学習を付きっきりで見てあげたい」と学習をしっかりサポートする体制ができていれば問題ないでしょう。
中学校受験がおすすめの家庭は以下の通りです。
中学校受験は「学力重視の受験」の傾向があります。また、入学した後もしっかりとした学習が必要になるでしょう。そのため、子ども自身の学習意欲が高い、学習環境の整った学校で学びたいといった子どもの想いを尊重したい家庭は中学校受験がおすすめです。
また、先ほども触れたように、中学校受験専門の塾の方が費用がかかる傾向にあります。学習環境に費用をかけられるような経済状況であるかという点も踏まえて判断しましょう。
小学校受験の場合、子どもはまだまだ学習習慣が定着していないので、家庭内での学習サポートが非常に重要となります。しかし、「どのように学習をさせればいいか」といった点で悩んでしまうと思います。特に小学校受験は出題される範囲が広いため、どのように学習を進めればいいか難しいです。
学習に関して不安であれば、受験専門の幼児教室を活用するのがおすすめです。小学校受験専門の幼児教室であれば、受験を見据えた学習サポートを受けられるでしょう。また、学習だけではなく、学習習慣づくりのサポートや受験合格のための計画立案、子どもや両親の悩み解決なども実施してくれます。
子どもの特性や性格、受験したい学校などを踏まえたうえで、一人ひとりにあったサポートをしてくれるのでおすすめです。
本記事では、小学校・中学校受験のメリット・デメリットや、どっちがおすすめかについて解説しました。それぞれの受験の特徴や子どもの特性・性格、家庭の環境、どんな環境で子どもを育てたいかなど、さまざまな点を考慮したうえでどちらにするか決めていくことが重要です。受験は簡単なことではないですが、それぞれの要素を総合的に比較して、子どもや家族にとってベストな選択をしていきましょう。