Column
お役立ちコラム

3歳のトイレトレーニングがうまくいかない|成功へのステップを解説

2025.1.12

子どもが3歳を過ぎてもトイレトレーニングがうまく進まず、悩んでいる保護者の方は少なくありません。

子ども自身が尿意をまだ感じ取れなかったり、トイレを拒否したりする状況に直面すると、不安や焦りが募ることでしょう。

本記事では、3〜4歳の子どものトイレトレーニングがうまくいかない原因と、その対処法について詳しく解説します。

トイレトレーニングがうまくいかない原因

トイレトレーニングがうまく進まないと、親として「なぜできないのだろう」と悩むことも多いでしょう。

しかし、これは子どものトイレトレーニングにおいてよくあることであり、原因を理解することで適切な対応ができます。ここでは、代表的な原因とその背景について解説します。

子ども自身が尿意を感じ取れていない

3歳のお子さまが尿意を認識できないのは、まだ感覚器官が完全に発達していない可能性が大いに考えられます。特に幼い子どもは、遊びに集中していると身体の信号を無視してしまうケースも珍しくありません。

さらに、排尿をコントロールする脳の機能が未成熟な場合、尿意のタイミングを把握するのが難しいこともあります。これには大きく個人差があり、同じ年齢でもトイトレが順調な子もいれば、苦戦する子もいるでしょう。

また、生活リズムが乱れていると、尿意を感じるタイミングがつかみにくくなることもあるため、規則正しい生活習慣を心がけることも重要です。

トイレに入ること自体を嫌がる

トイレ拒否の原因は、過去の失敗体験や環境的な要因が関わっている場合が多いです。例えば、過去にトイレで失敗して叱られた経験がトラウマとなるケースや、トイレの便座が冷たく不快に感じるなど、物理的な環境が影響していることもあります。

特に、トイレの大きな音や暗さを怖がるお子さまの場合、恐怖心が先行してしまいトイレを嫌がる傾向があります。対策として、トイレを明るく清潔に保ち、リラックスできる空間に整えることが大切です。

3歳半~でトイトレが進まない原因とは

3歳半〜でトイレトレーニングがうまく進まない場合は、心理的な負担が原因になっている可能性があります。例えば、保護者からの過度な期待やプレッシャー、周囲と比べられることによって、子どもが自信を失っているケースがあります。

また、新しい生活環境に慣れるのに時間がかかっている場合や、弟妹の誕生など家庭の変化がストレスとなり、いわゆる赤ちゃん返りでトイレへの意欲が低下していることも。

このような状況では、トイレトレーニングは一旦休憩しましょう。子どもの気持ちを十分に理解するよう努め、適切な励ましとサポートを行うことが不可欠です。

具体的なトイレトレーニングのステップ

トイレトレーニングを成功させるには、焦らず段階的に進めることが重要です。一度に多くを求めず、ステップごとに進めることで、子どもの負担を軽減し、成功体験を積み上げることができます。

ここでは、トイレトレーニングの流れを具体的に解説していきます。

ステップ1:トイレという場所に親しむ

まずはトイレという場所に慣れることが最初のステップです。いきなり排泄を求めるのではなく、親と一緒にトイレを見たり、好きなキャラクターのポスターを貼ったりすることで、トイレに対する恐怖心を和らげることができます。

また、「ここでおしっこするんだよ」と明るく説明するだけでも、子どもは安心感を抱きます。トイレを「特別な場所」として楽しく思えるような工夫が大切です。

ステップ2:おまるや補助便座を準備する

お子さまにとって快適なサイズのおまるや補助便座を選ぶことで、座りやすさと安心感を提供しましょう。お気に入りのデザインやキャラクターもの、色を選ぶことで、トイレが楽しい体験になることもあります。

さらに、トイレの高さを調整する足台を用意することで、排泄時の姿勢をサポートしてあげるのも効果的です。

ステップ3:定期的な声かけを行う

日常生活の中で、定期的に「トイレに行こうか?」と優しく声をかけることで、子どもが自然にトイレを意識するようになります。最初は成功しなくても構いません。

「少し座ってみよう」という軽い気持ちで取り組むことがポイントです。声をかけたタイミングで偶然排泄が成功したらラッキーくらいで考えておきましょう。

また、時間を決めて声かけを行うことで、排尿のタイミングが整いやすくなる効果も期待できます。

ステップ4:日中はパンツで過ごす

トイレトレーニングがある程度進み、トイレに行く感覚が身についてきたら、日中だけでもパンツを履く習慣を取り入れてみましょう。このステップでは、子どもが「オムツではなくパンツを履く」という意識を持つことが重要です。

パンツはオムツと違い、濡れると不快感を覚えやすいため、トイレを使う必要性を自然に学べるきっかけになります。また、子どもが好きなキャラクターのパンツを用意することで、トイレトレーニングが楽しいものだと感じられるよう工夫するのも良い方法です。

ただし、日中のパンツ移行は最初から完璧を求めず、失敗があっても焦らずに受け入れることが大切です。失敗した際は「次はトイレに行こうね」と優しく声をかけ、成功を目指す気持ちを育てていきます。保護者がリラックスした態度で取り組むことで、子どもも安心して挑戦できます。

ステップ5:おでかけ、夜間をパンツで過ごす

日中のトレーニングが順調に進んだら、次の段階としておでかけや夜間もパンツで過ごすことを目指しましょう。おでかけの際には、事前にトイレに行く習慣をつけることが大切です。また、慣れるまでは替えのパンツや服を持参し、失敗してもすぐ対応できる準備をしておきましょう。

夜間のトレーニングにおいては、最初は防水シーツやトレーニングパンツを活用しつつ、徐々にパンツだけで眠れるようにサポートします。夜間の失敗は子どもの成長に伴い自然と減っていくものですので、焦らずに見守りましょう。

また、寝る前に必ずトイレを済ませる習慣をつけることが成功への鍵となります。長期的な視点で進めることが、子どもと保護者両方の負担を軽減します。

トイレトレーニングを成功させるためのポイント

トイレトレーニングを成功させるには、親子で楽しみながら取り組む姿勢が大切です。以下のポイントを押さえることで、よりスムーズに進めることができるでしょう。

成功体験を積み重ねる

小さな成功体験を積み重ねることは、トイレトレーニングにおいて非常に重要です。例えば、1回でもトイレでおしっこができたら、「すごいね!頑張ったね!」と大いに褒めましょう。

ご褒美として日替わりのシールを貼る、トイレに行くとくじが引ける、などの工夫を取り入れることで、次もトイレに行ってみよう、頑張ろうという意欲が高まります。重要なのは、結果だけでなく、トイレに行く行動そのものを褒める姿勢です。

トイレ環境の整備と工夫

トイレは清潔で明るく、安心できる場所である必要があります。例えば、壁にお子さまが好きなキャラクターのポスターを貼ったり、座るときに楽しい音楽が鳴るような工夫をしたりすることで、トイレが楽しい場所だと感じられるようになります。

また、子どもがトイレを使いやすいよう、便座カバーや足台も子どもに合わせて選びましょう。

子どもの気持ちを尊重する

子どもがトイレトレーニングに消極的であっても、無理強いは禁物です。子どもの意志を尊重しつつ、少しずつ慣れていけるようなサポートが求められます。例えば、「座るだけでいいよ」「やってみようか」といった優しい声かけが効果的です。

また、失敗したときには叱らず、次に繋げる前向きな言葉をかけることで、子どもの心に安心感を与えられるように意識しましょう。

保護者の心構えとサポート方法

トイレトレーニングは、子どもが成長する上で重要なステップですが、進み具合には個人差があり、時間がかかるケースも珍しくありません。

保護者としての心構えや適切なサポートが、子どもに安心感を与え、トレーニングをスムーズに進めるカギとなります。

焦らず子どものペースを尊重する

トイレトレーニングには、早い段階で成功する子もいれば、時間がかかる子もいます。この差は、身体的な発達や性格、家庭環境などのさまざまな要因によるものです。保護者が焦ってしまうと、その気持ちが子どもにも伝わり、逆効果になることがあります。

大切なのは、「うちの子のペースで大丈夫」と信じてあげること。少しずつでも進歩していれば、それを認めて喜ぶ姿勢が必要です。

前向きな声かけと褒める姿勢を大切に

子どもは大人が思っているよりも、ポジティブなフィードバックに非常に敏感なものです。「すごいね!」「できたね!」と褒められることで、自信を持ち、次も頑張ろうという気持ちが芽生えます。

トイレに座るだけでも大きな進歩ですので、その行動を認めてあげましょう。失敗した場合も決して叱るようなことはせず「次はきっとできるよ」「少しずつ頑張れば大丈夫」といった励ましの言葉をかけることで、安心感を与えられます。

叱ったり、比較したりする言動はなるべく避け、成功体験を積み重ねることを意識してください。

保護者自身の心の余裕を保つ

トイレトレーニングにおける失敗や停滞は、保護者にとってもストレスになることがあるでしょう。しかし、そのストレスを子どもに向けることは逆効果です。保護者自身が心に余裕を持ち、リラックスして接することで、子どもも安心して挑戦できるようになります。

トレーニングがうまく進まないときには、信頼できる家族や保育園や幼稚園の先生など専門家に相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。

まとめ

トイレトレーニングは、お子さまの成長過程で避けて通れないステップですが、うまくいかないときもあります。重要なのは、お子さまのペースを尊重し、無理強いせず、成功体験を積み重ねることです。

保護者の方々は焦らず、必要に応じて専門家の助言を求めながら、家族全体で協力して取り組んでいきましょう。

無料体験・見学

お問い合わせ