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お役立ちコラム

【小学校受験】国立・公立・私立の違いをわかりやすく解説!

2024.5.21

「国・公立・私立小学校それぞれの違いを知りたい」

「費用や教育方針を比較したい」

上記のような要望を抱えていませんか?それぞれの良し悪しがわからないと、なかなかどの小学校に通わせるか決めかねるでしょう。

国立・公立・私立では、教育方針や費用がまったく異なります。また、それぞれのメリットとデメリットを考慮する必要もあります。

この記事では、国立・公立・私立小学校の違いについて詳しく解説します。通わせるメリットとデメリット、向いている子もわかるため、お子さんに合った小学校を検討しましょう。

国立・公立・私立小学校の違い

それぞれの小学校について、以下の4項目を表にまとめました。

  • 教育方針
  • 費用
  • 入試の有無
  • 倍率
運営元教育方法入試倍率
国立小学校国立大学法人・大学の研究結果を基にしたカリキュラム
・国際交流
・アクティブラーニング
・ICT教育など
あり10.7〜71.9倍
※2023年度東京都内の小学校
公立小学校市区町村全国共通のカリキュラムなし
私立小学校学校法人・各学校の独自の教育方針、カリキュラム
・国際教育
・プログラミング
・少人数教育
・自由な校風
あり3.7〜13.2倍
※2024年度首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)の小学校

国立・私立小学校は入試がありますが、教育の質が高いのが特徴です。次からは、それぞれの小学校について詳しく解説していきます。

国立小学校

国立小学校の多くは「国立大学附属」で、小中一貫校です。国が運営していると勘違いしている方も多いですが、運営しているのは「国立大学法人」です。

ここでは、国立小学校について6つの項目をみていきましょう。

国立小学校の教育方針

国立小学校の授業内容は、大学の研究結果を基にしたカリキュラムでおこなうため、先進的かつ高レベルの学びを期待できます。

  • 「教育基本法」と「学校教育法」に則り、子どもの心身の発達に応じた初等教育
  • 大学の教育実習の場として教育実習生の指導も請け負う
  • 大学各部および系列の中学・高校と一体となって教育に関する研究

上記3点はどの国立小学校でもおこなわれますが、学校によって教育目標や学校行事が異なり、まったく同じ方針が取られるわけではありません。

国立小学校の費用

入学金無料
学費無料
諸経費年間10〜30万

国立小学校では、入学金や学費はかかりません。通学の交通費や制服などの諸経費はかかりますが、私立小学校に比べると費用を抑えられます。

しかし、後援会費や寄付金を募る学校も多いため、公立小学校よりは費用がかさみます。

国立小学校の入試

条件・居住地域や学校までの通学時間
・抽選による選考
※倍率が数十倍と高い学校では、二次試験のあとにも抽選する場合もある
内容・面接
・ペーパーテスト
・行動観察
・制作課題
・運動テスト
倍率10.7〜71.9倍

受験では家庭での「しつけ」が重視されます。しつけは幼い頃から「日常的」にしておくことが重要です。

  • 季節の草花の名称や開花時期
  • 年中の行事について体験的に知っている
  • 箸の持ち方
  • 洋服のたたみ方
  • 凧揚げ
  • コマなど

日本の文化や生活習慣を身に着け、体験していることも重要なポイントです。

国立小学校のメリット

■子どものメリット

質の高い最先端の教育を受けられる・運営元の大学や教育学研が研究している教育理論や教育方法を取り入れている
・教育内容や学習指導要領の新しい試みも、国立小学校で実施されたあとに公立小学校に広まっていく
教員の質が高い・最新の教育手法や教育理論に対して研究熱心で、指導力が高い教員が多い
・教科担任制を取り入れている小学校もあり、より専門性が高い教員から学べる
社会性を身に着けやすい例年倍率が高いうえに、毎年多くの教育実習生も訪れるためたくさんの人と関われる

■親のメリット

質の高い教育を受けられるにもかかわらず、私立小学校と比べると費用を抑えられるのが国立小学校の魅力です。入学金と授業料がかからないため、出費を抑えられます。

ただ、通学の交通費や制服代などの出費はあるため、歩いて通学できる公立よりは費用がかさみます。

国立小学校のデメリット

■子どものデメリット

1人で公共機関を使って通学しなければいけない・はじめのうちは、恐怖や不安を感じる可能性がある
・安全性や負担を考慮すると、デメリットになりうる
居住地域から学校が遠いと通学時間が長い国立小学校は数が少ないため、公共機関を利用して長時間の通学になる場合が多い
教員の異動による授業内容の変化が大きい・教員が変わると、授業内容や進め方が大きく変わる場合がある
・教員の異動による変化になれるまで大変
・適応できる柔軟性が求められる
内部進学には定員がある私立小学校とは違い、中学や高校に上がるための試験がある

■親のデメリット

通学費用がかかる国立小学校は数が少ないため、公共機関を使って通学する場合が多い
入学直後は送り迎えしないといけない場合がある公立小学校のような集団登校がないため、入学直後は保護者による送り迎えが必要な場合がある
進学には塾や家庭教師、家庭でのフォローが必要・最先端の質が高い教育を受けられるが、中学受験の対策に配慮した学習内容やスケジュールではない
・進学の定員も設けられているため、学校以外での学習も必須
学校行事やPTA活動などの保護者の負担が大きい・保護者が学校運営に関わる場面が多い傾向がある
・両親が協力し、有給を利用しながら対応する必要がある

国立小学校に向いている子の特徴

国立小学校に向いている子の特徴は、独立心が高い子、穏やかで元気な子、なにをさせても上手に乗り切れる子です。自分の考えをしっかりと持ち合わせ、なんでも器用にこなすタイプの子が向いています。

受験内容も、以下のように比較的広い範囲が出題されます。

  • ペーパーテスト
  • 制作
  • 運動
  • 面接など


上記のような受験準備をコツコツできる器用な子におすすめの小学校です。

公立小学校

多くの家庭では、小学生になったら自宅からもっとも近い小学校に通います。これが「公立小学校」で、住んでいる学区に応じた学校です。

ここでは、公立小学校について、6つの項目をみていきましょう。

1つずつ詳しく解説します。

公立小学校の教育方針

小学校と同じ地域の「教育委員会」が教科書を選びます。教育内容に関する独自の工夫はせず、基本的に地域全体で同じ内容を学びます。

公立小学校の費用

入学金無料
授業料無料
教育費年間平均:約6万5,000円
給食費年間平均:約3万9,000円

参考:令和3年度 子供の学習費調査 ・2 調査結果の概要丨文部科学省

国立小学校と同様に、入学金と授業料は無償です。通学の交通費もかからないため、比較的安価で通えます。

公立小学校のメリット

■子どものメリット

入試がない勉強がキライな子には受験が負担になる
自宅から近い・通学しやすい
・徒歩で通学できる
・身体的にも精神的にも負担が軽い
近所の友達ができる気軽に友達と遊べる
努力すればなにかのトップになれる入学してくるのは優れた子どもばかりではないため、勉強だけでなく運動や芸術など、なにかのトップになるチャンスがある

■親のメリット

金銭的負担が軽いのが、公立小学校の魅力です。入学金や授業料、通学に費用がかからないため、勉強以外のさまざまな体験をさせる金銭的な余裕を生めます。

公立小学校のデメリット

■子どものデメリット

さまざまな家庭環境の子どもがいる問題行動を起こす子どもがいる可能性もある
教員の異動がある・どんな教員に当たるかは運次第で、当たりハズレが大きい
・教育方針も教員によって異なる
理解度に授業を合わせられないどちらかというと「理解できない子」に合わせて進むため、もっと難しい問題に挑戦したい子には退屈に感じる可能性がある

■親のデメリット

さまざまな家庭の保護者がいるため、振る舞いに問題がある方がいる可能性があります。いわゆる「モンスターペアレンツ」などです。

また、私立や国立小学校に比べて教育熱心な家庭が少なく、情報交換がしにくい傾向があります。

公立小学校に向いている子の特徴

勉強以外で没頭できる物事があれば、国立や私立を受験する必要はありません。将来スポーツ選手や演奏家を目指している、パソコンやプログラミングに興味があるなど、子どもが好きな物事を伸ばしていくのが大切です。

将来が思い通りにいくかはわかりませんが、没頭した経験や培ったものは、その子の人生を支えてくれます。小学校受験に関係ないことで熱中している物事があれば、それを伸ばしていきましょう。

私立小学校

学校法人が運営しているのが「私立小学校」です。学校法人は、学校設立を目的として設立された法人を指します。国立や公立とは異なる独自の工夫が濃く出やすい小学校です。

ここでは、私立小学校について6つの項目をみていきましょう。

私立小学校の教育方針

文部科学省の「学習指導要領」に沿った学習をおこないますが、校風は設立した学校法人の方針により異なります。

自由度が高く、使う教科書は校長が選択できるのが私立小学校の特徴です。力を入れる学科もそれぞれで、子どもに合えば最適な選択です。

私立小学校の費用

入学金約6万6,000円
授業料年間平均:約53万6,000円
教育費年間平均:約96万円
給食費年間平均:約4万5,000円

参考:令和3年度 子供の学習費調査 ・2 調査結果の概要丨文部科学省

国立・公立小学校では無償な入学金や授業料も、私立小学校は高めの傾向があります。加えて、塾や習い事などの学校外の活動もするのであれば、さらに費用がかさみます。

そのため、ほかの小学校に比べて金銭的な負担が大きいです。

私立小学校の入試

条件居住地や通学時間の制限
内容・面接
・ペーパーテスト
・行動観察
・制作課題
・運動テスト
倍率3.7〜13.2倍

各私立小学校には、それぞれの校風に合わせた明確な特徴があります。そのため、校風や方針を理解したうえで適切な自己アピールをするのがポイントです。

私立小学校のメリット

■子どものメリット

質のよい授業を受けられる・生徒が机に向かうのに慣れているため、初日からきちんと授業を受けられる
・タブレット教育やプログラミングを取り入れている
ブレにくい安定した学び学校の理念がはっきりしていて、伝統も重んじるため、政権が変わっても学習内容がブレにくい
教員の異動がない教員の責任感が強く、しっかり向き合ってくれる
自覚と自尊心が育つ制服があるため「この学校の生徒」という自覚や自尊心を育てる

■親のメリット

保護者同士の価値観が近い学校の学習内容や指針に共感した家庭のみが集まっている
保護者が日常的に関わる学校の組織がない・PTAなどはない
・父母会などはおこなわれるが、有給で十分対応できる

私立小学校のデメリット

■子どものデメリット

通学に時間がかかる公共機関を使っても1時間以上かかる場合もある
気軽に友達と遊べない通う子どもの居住地域はさまざま
制服で寄り道できない・基本的に帰宅以外はNG
・習い事でも一度帰宅しないといけない学校もある

■親のデメリット

学費が高く、公立小学校と比べて「7〜10倍」かかるのが、私立小学校の最大のデメリットです。学費だけでなく、制服や指定グッズを購入しないといけないため、さらに出費はかさみます。

また、寄付金を募る学校もあるため、年間100万円ほどかかる場合もある点には注意しましょう。

私立小学校に向いている子の特徴

私立小学校に向いているのは、以下のような勉強以外に熱中している物事があり、かつ学ぶのも好きな子です。

  • スポーツ
  • 芸術
  • 音楽など

基本的にエスカレーター式で進学できるため、勉強以外の物事にもじっくり時間を使えます。進学するにあたって条件はありますが、外部受験に比べるとハードルは低く、比較的のんびりできるのが私立校の特徴です。

国立・公立・私立小学校それぞれの特徴や費用を把握して子供に最善な選択をしよう

国立・公立・私立小学校は、それぞれ教育方針や費用がまったく異なります。費用は私立がもっとも高く、国立、公立とつづきます。

公立は教育内容に独自の工夫などはせず、基本的に地域全体で同じ内容です。反対に国立・私立では、各学校で独自の工夫を施しており、高レベルな教育を受けられます。

国立・公立・私立小学校それぞれに向いている子の特徴は、以下のとおりです。

  • 国立小学校:自立心が高く、なんでもやりたい器用な子
  • 公立小学校:受験に関係なく、没頭できる物事がある子
  • 私立小学校:勉強に関係なく熱中している物事があり、かつ学ぶのが好きな子

また、小学校受験は、お子さん本人の気持ちも大切です。家族でよく話し合い、お子さんに最適な小学校を選択しましょう。

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